おおよその表現の中に、何年先も変わらず残り続けるものを込めて行こうと思います。
江戸時代に書かれた、按摩手引と言う本がありますが、それがベースとなって今の時代の技術と伝わっています。
祝手内の内は、『ども』とも読むそうですが、そのように何か共に理解し、醸すことの出来る、種のようなモノを作りたいと思います。
バランスと言うことを、一つのキーワードとして身体は観て行くことが出来ます。陰陽のバランスは、身体の左右、上下、内外をそのように対比させてそれぞれの差をみて行けば良いわけです。
これは、東洋医学に関心があればおそらく知っていることなのだと思いますが、実際に人の身体をそれで見分けて行くと、非常にシンプルなものであると言うことが分かると思います。
解剖医学の現代では数値的に異常のラインを引きますが、それ以前は、自分の感じるモノを基準に、その状態を切り分けます。
そのため、偏らない、あるいは、心の動かない、軸の立った、等と言う表現になりますが、施術する方の意識のあり方がそのまま成果に繋がると言う事があります。
先の按摩手引にもありますが、心の動くときは、施術は遠慮すべし云々‥と言うのがあります。
桔龍屋記す