外から見ると、やっている事は単純なのですが、いざやるとなると、思うようには行かないと言う事です。
私が、病客となって、足を預けてわかったことですが、ただ持たれると言うのは、意外に緊張すると言う事です。
力を抜いて、足を預けてくださいといっても、私の動きに合わせて足を動かしてくれる人が結構いますが、うまく振ってゆくと、そのうち勝手に力が抜けて、足を預けてくれるようになります。強引にやるよりは、病客が、自分の体について、段階的に、何かしらの非日常的な状態を受け入れるようになってくれた方が、効果的でしかも、変化の深さが感覚的にわかります。
そして、教えて思った事は、私の場合は、ニュアンスや、意味の違う、いくつかの見立てを同時に展開して、それを見ながら、反応をチェックし次のアプローチを決めているので、一つ一つの項目は単純なのですが、活用は、どうもかなり複雑にされているようです。
それをする事で、病客の持つ世界観や自分自身に対する見立てを損なうことなく、施術を加えて、状態の改善に、一定量、与する事ができるようです。
桔龍屋記す