2008年3月15日土曜日

芦分舟‥あしはあしでも足なんですけど23

そのような体制で起こる緊張の緩和も、自ずと質の違うものになり、身体と言うものの本来持つバランスには見合わない状態にその基準を作り上げているのではないか、と、考えることが出来ます。ですから、痛みや不具合を有効に利用しようと言う発想はその辺りから来ます。

先日施術させて頂いた方は、腰左半分の複雑骨折で歩けなくなる予定が、脅威の自然治癒力で回復し歩けるようになった人です。それでも、五年前から、一番きつい鎮痛剤を一日三錠、服用しなければならないような痛みが残っていると言うことでした。
色々整体とか行かれたようですが、痛みが取れず、取れても話しているうちに、また痛みがでて来ると言うことばかりのようでした。

他の用件で私に興味を持って頂いたようで、その事のついでに、施術を受けてみようと言うことでした。

結果的に痛みはそのとき取れ、メールで様子を問い合わせたところ、次の日の昼間では何ともなく、くしゃみか咳を切っ掛けに、痛みがでるようだったので、用心して薬を服用したと聞きました。
痛みはあるものの、その痛みは、激痛だった以前よりだいぶ軽減したと言うことで、喜んでらっしゃいました。

さて、そのときの施術は、恐らく事故のときの状態を身体が深く記憶しているために、なかなかその処理を終えないのではないかと言うことで、色々話しました。

施術後歩く姿をみて、そこに取りこぼしていた日常生活の動きがあり、無痛状態はなかなか続きにくいなと思いましたが、やはり普段の生活の癖の中に、不具合の変化のためのキーを埋めておかないといけないと、改めて感じました。首の骨と腰から仙骨の領域は相似的に捉えることが出来着るので、首周りのストレッチを御願して、一回目のセッションは終了しました。

桔龍屋記す

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